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「春の記憶」を素敵な色に変えるには

(2021年4月 ブログ投稿)



春ですね。
春は花が咲き、新緑がまぶしい素敵な季節です。

桜が満開になると本当にきれいですよね。

そう、一般的には「春」はとても素敵な季節ですが、

「春はあんまり好きじゃない」

という人も、実はけっこう存在しています。


春は出会いと別れの季節だったり、
卒業や進学、入学、新しい生活が始まる季節だったりしますので、当然かもしれません。

哀しい、せつない、あるいは辛い思い出が、
花が咲いて新緑がまぶしい、「キラキラした雰囲気」にくっついてしまっていて、
余計にクローズアップされる、という部分もあるかもしれません。

「原因は思い出せないけれど、

 なんとなく春は気分が沈むので好きではない」

という方もいます。

この場合、

具体的な出来事そのものは記憶の底にしまい込まれていて、
気持ち(感情)だけがリフレインされている状態です。

いずれにしても、

「春」というイメージや、「春の匂い」「花の香り」などと、

自分の中にある「重たい記憶」が結びついてしまっていると、


「春の訪れ」と共にそれが呼び起こされることになります。



たとえば私の場合、、、

桜が咲くと、

「妊娠初期に死にかけた経験を思い出す」

ということになっていました。

妊娠初期に「重症妊娠悪阻」という診断をされて、

2ヶ月以上入院していた私は、
色々なことがあって、明確に「死」を覚悟した日がありました。
 

詳細は割愛しますが、

自分の体の状態といくつかの医療的な問題が重なり、
「これはもうすぐ死ぬんだな」という状態になったことがあったのです。

しかしそこで不思議なことが重なり、文字通り「命拾い」をしました。

その後、ようやく状態が落ち着き、

なんとかベッドから起きあがれるようになったころ、桜が満開になりました。
そこで車いすを夫に押してもらって、病院の駐車場にある桜を見に行ったのです。

その桜を見上げながら

「(結局)死ななかったなぁ…」と思ったのでした。

その記憶が強烈だったために、
桜とその記憶がすっかり結びついてしまって、

桜は私の命が「延長」された、「象徴」となりました。


桜が咲くと、その頃の出来事を思い出します。
「死ぬはずだったのに生き延びた」という不思議な感覚と共に。

これは、自分にとってはそれほど「嫌な思い出」とか「辛い思い出」というわけではないのですが、

それでも、強烈に結びついてしまったものであることは確かです。


そろそろ、
桜はただ「桜」として見られるといいかもしれないなあ、

と思ったりしています。






春に限らず、
何かのアイテム(季節にしても、モノにしても)と

自分の感情が強く結びついている場合、
それを目の前にすると自分の感情を揺さぶられることになります。


それはポジティブな感情の場合ももちろんありますので、

それなら問題にはなりませんが、
ネガティブな感情が揺さぶられる場合もあるわけです。


感情というのは、ポジティブもネガティブも、

感じられることがまず健康な感情の第一歩です。
なので、ネガティブな感情が浮上してきたからといって、

それ自体が悪いわけではありません。

問題となってくるのは、「その状態から抜け出せない時」です。

本来は「流れている」ことが健康なので、

ひとつの感情にとらわれ続けている場合は、健康な感情の状態とは言えません。


そしてもう一つ、今日のお話の中で考えられる問題は、
「その思い出(感情)を手放せず、リフレインし続けている」ということ。

思い出したとしても、
「あ~、あの時はちょっと辛かったな、悲しかったな」
と少しの間だけ思い出して終わり、にできるならそれで良いのです。

それならば単に、心のアルバムをめくってみただけのことです。

でも、そこから離れられずに立ち止まってしまう場合、
ずっとその「アルバム」を見続けて、
その頃の辛い思い出を思い出しては

まるで昨日起きたことであるかのように感情が揺さぶられ、
体調が悪くなったり、恐怖や不安でいっぱいになってしまう場合。

そこからは抜け出られる方が良いと思います。


しかし、

私たちは「嫌だ、辛い、ここから抜け出したい」と思う一方で、
なぜかその状態(状況)にしがみついてしまいます。


この場合にも、

なぜかその辛い思い出から離れたくない自分がいるのです。

それを手放してしまったら、
自分が前進できない理由をその出来事のせいにできなくなるからかも、しれません。


あるいは、
辛い出来事が起きた原因となった誰かを責め続けたいのかもしれないし、
それを忘れてしまうことで「なかったこと」にしたくないのかもしれません。



それでも、
それによって自分の状態がすごく落ちてしまったままだったり、

病気になっていたりするのであれば、
そしてそこから良くなりたいと思っているのであれば、

思い出はそこに置いて、「前に進む」

という意志が必要です。

 




(前進します! …たぶん)





まず、
それは「終わったこと」であり、

「今」とは関係ない、

と自分に伝えるようにします。

「そんなのはうまくいかない」と思うかもしれません。

そんな時は、

「それでは、

どうだったら(自分は)良かったのか?」


を考えてみましょう。


ただ自分の中でイメージするだけですから、

どんな展開でも良いはずです。

どうだったら、自分は良かったのか。
そしてもしそうだったら、自分はどうになっていたのか。


それを物語のように考えてみて、
自分の心の中ではそちらの出来事を「採用」します。



もちろん、過去に起きた出来事は変わりません。
私自身はセッションとしてこのようなワークを受けたことがありますが、
ワーク後に「事実としてあった思い出」が、

脳から消えてなくなるわけではありません。

 

それはそこにそのままあります。
でも、それによって、

抱え込んでいたストレスからは解放されるきっかけを得られます。

 

そこに強く結びついていた感情については、

しばらくすると変化が起きてくるのです。
なんだかわからないけど、自分の中で何かが変わっていき、

やがてはその感情に囚われすぎることがなくなっていきます。

セルフワークであっても、少しずつやることができますので、

苦しんでいるのであればやってみる価値はあると思います。





(よくわからニャいなぁ。。。)

 

 



少し詳しく説明しましょう。


過去に起きた「その出来事」は、

既に私やあなたの「思い出」の中にしか存在していません。


そして実際には、

その出来事に対する「記憶」は、人それぞれ全く違います。
 

同じ出来事を同じ場所で経験していたはずでも、
人によってその出来事は全く違うストーリーになっています。
(試しに同級生を集めて、当時の一つの出来事について一人ひとりに「どんな出来事だったか」を語ってもらえばすぐにわかります)

そして、脳が記憶しているのはその「思い出」であり、

「客観的な事実」ではありません。

だからこそ、辛い思い出も、

私たちの中にある、「主観的な思い出」なのであり、脳の中のそれは書き換えることが可能です。

もちろんそれは犯罪でも道義的に反することでもないし、

書き換えても誰にも迷惑はかかりません。

むしろ自分のネガティブな状態から抜け出すことができる、
ポジティブなソリューション
なのです。


ところが、
先ほども書いたように、それでもそれを「やりたくない」人もいます。

すごく困っていて、悩んでいて、何とかしたいと訴えてきているのに、

それでも解決策を提示すると抵抗が出る。
(実際にはよくあることです)

そういった場合には、

「何故やりたくないのか?」

を考えてください。

「やってはいけないこと」ではないのに、
それをやった方が自分がより良い状態になれるのに、
何故やりたくないのでしょうか。

そこにあなたがその状態であり続けることのヒントがあります。

「リフレイン」が辞められない一番の問題は、

そこにあるのかもしれません。






春の思い出を素敵な色に変えるには
(辛い思い出をリフレインすることを辞めて、自由になるには)
暗く切ない色の思い出を手放して、空に解き放ち、
自分が「こうだったらよかった」という思い出と、

それをイメージできる「色」に入れ替えてしまいましょう。

そして最後に「これはもう終わったこと、過去のこと」と、
思い出としてしまってください。

思い出は、思い出です。

「今のあなた」を苦しめるものは、目の前には存在していません。


※セルフワークでイメージングをする時には、

 おでこに手を当ててやるのがお勧めです。



(自分が心地よい思い出を自分に送ろう)

 

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