【本の紹介】『極楽飯店』~強烈な思い込みが世界を創る~
(2018年11月1日ブログ投稿)
人は皆、自分の経験から生み出される強烈な思い込みによって
自分が直面する現実を創り出しています。
その想いが平和で幸せなものであれば、
目の前には幸せな世界が繰り広げられる。
不安や不信、恐怖で覆われているものならば、
それを反映した「不安や恐怖」に囲まれた世界を見ることになる。
どちらもそれは、自分の心が創り出しているのです。
困ったことや不満や不安がある場合、
自分の中にどんな想いがあってそうなっているのか、
それは巧妙に仕組まれた「罠」のようなもので、 なかなか気づくことができません。
頭では「そういうことなんだろう」と理解できたとしても、
「では一体、自分の中の”何が”そうしていたのか」
については、
なかなか気づくことができないのです。
何故ならそれは、
潜在意識下に刷り込まれたものだから。
思考でコントロールできる場所ではないからです。
だからこそ、気づいた時には皆、愕然とすることになります。
自分が宇宙に対してそんな「オーダー」をしていたなんて…、と。
そう、私たちは宇宙に対してその思い込みを「オーダー」している。
宇宙には善悪の判断はないので、
その「オーダー通り」に現実化してくれることになります。
するとどうなるか・・・?
顕在意識の上では
「そんな風になってほしくないし、そんな風に思ってない」ことが、
目の前に現れるようになるのです。
思いと経験が現実を創る、ということなのです。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
例えば、
子どもは本来、疑うことを知りません。
でもいつの間にか、
騙されたり嘘をつかれたり、意地悪されたりという経験をして、
騙す人がいること、
嘘をつく人がいること、
意地悪をする人がいることを学ぶ。
すると次の経験からは
「もしかしたらこの人は騙そうとしているのかもしれない」
と考えるようになり、
「私は誰かに騙されるのではないか」
「いつの日かきっと騙される」
と自分の無意識にインプットしてしまう。
結果、
そのインプットが強ければ強いほど、
騙し騙される世界を見ることになる…。
私たちは色んな形で色んなインプットをし、
それを現実で表現するのです。
◆「あなたは〇歳を過ぎるまで結婚できない」と言った占い師の言葉が呪縛になり、
「自分はきっと結婚できないだろう」という思い込みを採用し続けてしまった人。
◆「場を穏やかに保つためには自分を抑えておかなければならない」
と思った結果、威圧的なコントロールをされても言い返せなくなっていた人。
◆「私の家族はみじめだ、恥ずかしい」という両親の思いを踏襲してしまった結果、
客観的に見たら恥ずかしいわけでもみじめでもないことに対して
「これは私の恥だ」と感じるようになってしまった人。
◆「この世界には不安がいっぱいだ」と幼少期に感じた結果、
世界=不安、と見るようになってしまい、パニック発作になってしまった人。
◆「この世界は私の願いは聞き入れてくれない」
と思春期に心の中で叫んだ結果、
自分の願いはことごとく誰かに否定され砕かれる人生を歩いてきてしまった人。
このように、
宇宙は私たちの「オーダー通り」に受け取り、実行する。
でも、その意識(思い込み)に気づくことができれば、
変えられるのです。
「見る勇気」と、
「知る勇気」があれば。
さて、
あなたにはどんな「想い込み」があるでしょうか…?
このカラクリについて、
とてもわかりやすく表現しているお話があります。
雲黒斎著
小説としても純粋に面白い本です。