【本の紹介】トルテックの教えから学ぶ「四つの約束」その1
(2022年4月 ブログ投稿)
これから数回に分けて、とある本をご紹介したいと思います。
それは『4つの約束』という本です。
ドン・ミゲル ルイス (著), Don Miguel Ruiz (原著),
この本は、トルテックに古くから伝えられてきた
「4つの約束」について書かれている本です。
トルテックとは、メキシコに古くからいた先住民一族のこと。
古代のスピリチュアルな知恵をもち、それを伝え、実践している人たちのことです。
トルテックには秘密の教えがあり、
それは何百年にもわたってナワールと呼ばれる「師」によって伝えられてきました。
この本の著者であるドン・ミゲル・ルイスはその「ナワール」です。
私がなぜこの本を紹介したいと思ったかというと、
この本の中にはこのブログで書いていることの本質がたくさん詰まっていると感じたからです。
しかもとても分かりやすく書かれていて、読みやすい本です。
このブログは「より善く生きるためのヒント」ですが、
この本の内容を実践出来たら、
それだけで間違いなく、より善く生きられるようになると思われます。
そんな内容の、素晴らしい本です。
ここで解説されているのは、
タイトル通り「たった4つの約束について」だけです。
ここでいう約束は「Promise」ではなく「Agreement」、
つまり「合意」というような意味が強いものになりますが、
4つだけであるにもかかわらず、私たちはそれを実践できていません。
だからこそ様々な悩みを抱え苦しんでいるともいえます。
何故実践できないのか、ということも含め、
簡単にご紹介することで、本を読むきっかけになっていただけたらと思います。
(約束4つ?…忘れちゃうニャ)(笑)
【「裁判官」と「犠牲者」、そして信念システム】
トルテックに古くから伝わる「四つの約束」、
それは私たちが自分自身と結ぶ「合意(Agreement)」です。
しかしまず最初にこの本に書かれているのは
私たちが生きている中で刷り込まれた「信念」と、
それを基に私たちの中に育っている
「裁判官」と「犠牲者」についての解説になります。
私たちは生まれてからずっと、
親や周りの人たちから刷り込まれた間違った「合意」を沢山結んでおり、
それに支配されながら生きています。
それを基に
「私たちは間違った夢を見続けている」
とこの本には書かれています。
「こういうものだ」「こうするものだ」
そのように信じ込まされた「信念」によって、
私たちは飼い慣らされます。
従順に飼い慣らされない場合には「罰」が与えられるので、
やがては信念に従わないことを恐れるようになります。
子どものころに、
親や周りの大人からそういうことをされた経験は誰にでも、必ずあるはずです。
そしてある程度成長すると、
今度は私たちは自分で自分を飼い慣らすようになります。
(なんと効率の良いことをやるようになるのでしょうね…(笑))
失敗したり、信念を守らなかったりすると自分で自分に罰を与えます。
皆さんも思い当たる節があるはずです。
それが「裁判官」です。
そして私たちが信じ込んだ信念のことを、
この本では「法の書」と呼んでいます。
私たちの本性に反しているものであっても、
この「法の書」に書かれていることが私たちの真実になり、
「法の書」に従わない場合には「裁判官」が自分を罰するのです。
しかし「法の書」に書き込まれたことは、本当の真実ではありません。
「私たちの信念のうち、95%は嘘以外の何物でもない」
とこの本には書かれています。
そして人間だけが、たった一度の過ちに対して何千回も償いをします。
確かにそうですね。
私たちは過去の過ちに対して、
思い出す度に自分を責め、償いをし続けます。
それが「犠牲者」です。
自分を責め、罪、恥を背負います。
「人間の恐怖の中で最大のものは、生きていることである、死ではない。
生きるために危険を冒し、本当の自分を表現することが一番の恐怖なのだ」
とドン・ミゲルさんは言っています。
だからこそ「信念」と「法の書」によって私たちは自分を支配し、
自分から自由を奪い、それを破ろうとすると不安や恐怖を感じるようにしているのです。
そのため、
「本当の自分になる」にはとてつもない勇気が必要になります。
本当の問題は
「私たちが自分自身を受け入れていない」ことにあるのです。
自分が設定した信念を守らないことで、際限なく自分を罰し、虐待する。
だからこそ「他人を使って」自分を虐待させることになるのです。
つまり私たちは自分を虐待するシステムを持っており、
それが「裁判官」と「犠牲者」そして信念システムなのです。
<本文より抜粋>
あなたの人生の中で、あなたほど、あなたをいじめたものはいない。
あなたが自分をいじめる程度に、それにちょうど見合うだけ、
あなたは人が自分をいじめることを許す。
もし誰かが、あなたが自分をいじめる以上に、
あなたをいじめれば、あなたはたぶんその人から離れていくだろう。
しかし、もしあなたが自分いじめをするほどにはあなたをいじめない人に出会えば、
あなたはたぶん、その人との人間関係を続け、きりもなくいじめに我慢し続けるだろう。
あなたが自分をひどくいじめれば、あなたはたぶん、
あなたを殴ったり、貶めたり、まるでごみのように扱うような人すら我慢してしまう。
「私がいじめられるのも当然だ、
私と一緒にいてくれるだけで私のためになってくれている。
私はこの人の愛と尊敬に値しない。私は十分に立派ではないからだ」
と自分に言っている。
いかがでしょうか。
これはまさにその通りなのです。
思い当たる節があると思います。
ここを理解するだけでも、
私たちは自分自身に対する態度を変えることができ、
結果として自分の世界を変えられるのではないかと思います。
つまり、
私たちが自分自身を愛せるようになれば、
それだけ自分いじめをしなくなります。
しかし自分を愛することが、自分を受け入れることができないのが私たちなのです。
そうやって創り出した「夢」は、幸せな夢ではありません。
でも、そこに気づいたら、私たちは変えることができます。
合意を変えることで、自分が見る「夢」を変えることができるのです。
もちろんそれには多くのエネルギーと勇気を必要としますが、
「1つの合意を打ち破るごとに、
それを作るのに費やしたすべてのエネルギーはあなたの元に戻ってくる」
と、ドン・ミゲルさんは言っています。
この本は、4つの「自分自身と結ぶ合意」を示すことで、
「間違った夢」から脱却し、
「新しい夢(天国の夢)」を見られるようになる指標を示してくれます。
次回は実際にその「4つの約束」についてお話ししていきます。
興味の湧いた方はぜひ本を手に取って、読んでみてください。
このブログに興味を持ってくれているあなたには、きっと役に立つはずです。