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トラウマが解放される時

(2023年 1月 ブログ投稿)


 
今日は、あなたも私も少なからず持っている、
「トラウマ」のお話。
 
 
(誰でも海の底に沈めているものがあるよね)
 
 
生体が健康になっていく時には、
「内側から外側へ」という法則が働くため、
 
精神→感情→身体 
 
という流れで改善が起こります。
 
そのため、
精神感情面が良くなることで、
身体的には今までとは異なる症状が出てくることがあります。
(いつまでも続くわけではなく、改善のプロセスの一環です)
 
一方で、
それぞれの領域の中でも、改善と共に起こる変化があります。
 
例えば、
鬱状態が良くなることでイライラしやすくなったり。
(感情面でのより軽い症状へと移行しています)
 
『できてない』『やれてない』
ことが以前よりも目につくようになって、
落ち込んでしまったり。
(エネルギーが上がり、 精神面がクリアになったからこそ見え始めます)
 
他にも様々ありますが、
今日お話したいのは
 
『忘れていたトラウマを思い出す』
『感情に気づけるようになる』
 
という現象です。
 
(思い出したニャ… )
 
 
 
脳は自分を守ることに長けているので、
耐えられないストレスがかかった出来事は奥にしまい込み、
蓋をして、忘れておくようになっています。
 
そしてなるべく『感じないように』するスイッチを入れてしまいます。
 
そのため、大きなトラウマ的出来事であるほど、
『記憶の彼方』にしまいこみますし、
強い感情に対応するだけの強さがなければ、
感じる前にしまい込む
という行動を取るようになります。
 
それが癖になってしまうと、
何かストレスフルなことが起きた時、
自分の感情を感じることを無意識に避けるようになり、
体調不良としてそれが現れるようになります。
 
本人はそういう流れには気づいていないため、

突然体調だけが悪くなったように思ってしまいます。

 
しかし、
実際には『理由』はあります。
 
クライアントさんから
『具合が悪くなった』と連絡があると、
私は必ず『何がありましたか?』
と訊くのですが、
 
感情を見ないように、感じないようにしている人は
『特に何もない』
『わからない』
と言います。
 
問いかけられたことで、
『そういえば…』と思い出す方もいますが、
わからないままの方もいます。
 
これは、
決して嘘をついているわけではないのです。
 
その状態の最中にいる人は、
本当にわからないし、
特に理由はなかったのに、と思っています。
 
感じることに蓋をしている状態なので、
出来る限り
『体だけの問題』にしておきたい、
という無意識が影響しているのです。
 
だからこそ、私は
 
何かありましたか?』
 
何がありましたか?』
 
と、その人の心の中をノックし続けるのです。
 
 
 
(もしもし、教えてほしいワン。。。)
 
 
 
最近、だいぶ気づけるようになってきた方が、
 
『今まではできるだけ感じないようにしていたことで、
無表情になっていたことに気づいた』
 
と言われていました。
 
そうなのです。
 
感情は、ポジティブなものだけを感じる、
という『都合の良い』形で動かすことはできません。
 
喜怒哀楽全てを感じることができたうえで、
1つの感情にいつまでも囚われずに、
上手にリリースすることができるのが、
『健康な感情』です。
 
ネガティブな感情を見たくない、感じたくないからと、
感情のスイッチを下げてしまうと、
ポジティブな感情も感じられなくなっていきます。
 
感情が健康を取り戻し、
動くようになれば、
ネガティブな感情も感じるようになり、
自分の感情の動きに正直になります。
 
それは、今まで動いていなかった人にとっては、
最初はあまり心地の良いものではないでしょう。
 
「見たくなかったものが見える」
ようになってしまうからです。
 
でも、更に感情が健康になれば、
それに囚われすぎることなくうまく対処でき、
どの感情も豊かに感じて
表現できるエネルギーを持てるようになるのです。
 
 
(元気が出ます!!)
 
 
 
そうやって感情が健康になっていくということは、
精神面も良くなっているということでもあります。
 
良くなるということは、

エネルギーが上がり、

対処能力が上がるということでもあり、

強くなるということでもありますよね。
 
すると、
心の奥に押し込めて、
記憶から消し去っていたものを
ようやく思い出す、
ということが起こってきます。
 
そして実際にはそれが、
自分の不調や病の原因となったトラウマ的出来事だった
ということが起こります。
 
ある人は今まで自分を苦しめていた思い込みに気づいたり、
ある人は忘れていたショッキングな出来事、
辛かった出来事を思い出したりします。
 
例えば虐待を受けていたとして、
虐待があったという事実は覚えていたとしても、
細かいところ、特に最もショックだったような出来事は忘れていることが多いですが、
 
それをリリースできるところまで回復すると、
ふとしたきっかけで思い出すことがあるのです。
 
もちろん思い出さずとも解放してしまえればそれが一番ですが、
記憶が浮上することで『納得』でき、
不調も更に手放せる、
ということも少なくありません。
 
それは不意に起こるので、
びっくりしてしまうかもしれませんし、
思い出したことで感情が揺さぶられてしんどくなる場合もあります。
 
ただ、そうであっても、
対処できるだけのエネルギーが出てきたからこそ起こることであることは間違いありません。
 
一方、変容がうまく運び、
充分にエネルギーがある場合には、
感情はもはや揺さぶられることはなく、
 
ただ思い出し、
納得する、
 
という現象が起こります。
 
『思い出せるタイミング』
でそれは起こります。
 
だいぶ昔、私もそういう経験をしました。
 
思い出した時は、
まるで映画のワンシーンを見ているかのように感じました。
 
『あ〜、あれか…』
という、心の奥からの納得と、
その後の自分の状態の変遷に対する、
静かな深い理解が起こりました。
 
後に私の先生にそれを話したところ、
『それこそが本物の癒やし(ヒーリング)の現象である』
と言われました。
 
確かになぁ、と思いましたが、
このような、まるで魔法のような出来事はそんなに簡単には起こりません。
私もその一度きりです。
 

抱えているものの重さは人それぞれですし、

一度に解放できるわけではないですから、

重たいものであったならなおさら、
繰り返し浮上する、
ということも起こります。
 
手放せたと思っていたらまた出て来たり。
 
それは、
「今の自分はここまで」(なら片付けられる)
というのがあるからです。
 
古〜い傷が傷跡として残っていることもあります。
古いものであるほど、海の底の砂と同じで、
浮上するには時間がかかります。
 
慌てる必要はありません。
誰でも抱えているものだからです。
 
急がなくても、
タイミングが来た時に手放せればよいと思います。
 
ただ、
その抱えているもののせいで辛い不調があるのであれば、
少しずつそれを手放せる取り組みができるといいな、
ということだけです。
 
そして、こういう現象があるんだ、
ということを知っていると、
変化のプロセスが起きた時に気づきやすいかもしれません。
 
もしこういうことを経験したとしたら、
その時には長い間霧に包まれていた場所に光が差し込み、
すっきりと晴れていくような感覚を味わうことができると思います。
 
 
 
(太陽はいつでもそこにあるよね)
 
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