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ポリアンナシンドローム 2

※この記事は過去ブログでアップしたものを一部訂正したものです。(初稿2011年10月)


とある方から
「過去のトラウマは解決できますか?」という質問をいただきました。
なぜならば、「解決できたかのように見えても、また戻ってくるから」ということでした。

答えはもちろん「YES」です。

でも、それには
「そのトラウマの本当の原因となっているプロセスにフォーカスし、そこを解放することができれば」
という条件がつきます。


カウンセリングに行ったり、ヒーリングを受けても、
本当の問題となっている部分に働きかけることができなければ、いつまでたってもそのトラウマを抱えたままになってしまいます。

これは、トラウマの原因となるショッキングな出来事を掘り返さなければ解決しないと言っているのではありません。
問題なのはその原因となっている部分の自分の状態や考え、固定概念です。
そこを切り替えられなければ、外側に出ている傷だけを修復するような作業になり、一旦は落ち着いたかに見えてもやがては再び同じ状況が頭を持ち上げてくることになってしまいます。

例えば、
電車に閉じ込められた経験が原因で「電車に乗れない」という悩みを抱えていたクライアントさんが来られたと考えてみましょう。

実はこの方の問題は「閉じ込められた結果電車に乗れなくなった」ではないのです。

「電車に乗れない状態を作り出す」自分の内面の状況が問題なのです。
電車に閉じ込められた際に発動した、自分自身の中の思考パターンなどが大きく関わっています。

でも、クライアントさんからは
「電車に乗るのが怖いんです。電車に乗れるようになりたいのです」
と言われるかもしれません。
それを受けて、例えばとあるセラピストが
「その恐怖を溶かして解放しましょう」というイメージワークをしたとします。
イメージワークの結果、その恐怖は溶かされ、目に見えなくなりました。
そしてその方は電車に乗れるようになりました。


さて、これでトラウマは解決できたでしょうか?

答えは「NO」です。
残念ですが、これだけでは解決になっていないのです。
その恐怖は表面化している部分だけのものであり、
「その恐怖を生み出してしまう状態、物事の捉え方、思考パターン」
にフォーカスをしていないからです。

表面に現れた恐怖を溶かすことができれば、一旦はその方の状態は落ち着くでしょう。
一旦は電車に乗れるようになったかもしれません。
だからそれももちろん必要なことではあります。

でも、実際にはこれだけでは「トラウマを解決できた」とは言えないのです。
やがてはまたその恐怖が頭を持ち上げてきて、再び乗れなくなる可能性は大きいのです。
電車以外のものに対する恐怖も現れて来るかも知れません。
ひとつの表現方法で解決できなかったとしたら、
別の方法で表現することで問題を明らかにしようとするのが、魂の働きだからです。

もちろん、見えてきたものを取り除く、という作業を繰り返すだけで満足できるならば、それはそれでいいのですが、そうではなく、その状態から根本的に離れたいと思うのだとしたら、それを繰り返すことだけでは解決しないということに気づかなければなりません。

本当に問題を解決したかったら、
根底に潜んでいる「それを生み出すに至った状態」を変えていく必要があります。
踏み出すまでが難しいですが、そこにフォーカスすることができさえすれば、やがてはそのトラウマを解放していくことができます。

解決しようと思って色々やってきたけれど結局うまくいっていない、という場合の殆どが、
自分自身の中で「これが原因だ」と思っている部分に捕らわれてしまっており、
本当の原因を見ることができていません。
カウンセラーやセラピストも同様です。
(カウンセラーやセラピストは、本質的な問題を見極められるようにスキルを上げていかなければなりませんが、スキルがまちまちなのが現状です)

「原因はそこではない」ということに気づいた時、本当の解決への糸口が見つかります。
その視点を持つことができるかどうかが解決の鍵になるのです。

残念ながら殆どの場合、
「電車に乗れるようになること」にばかりフォーカスしてしまいます。
とにかく一生懸命電車に慣れようとしたり、頭の中から「怖かった出来事」を消し去ろうとすることばかりに目を向けてしまいます。

それが解決のための前向きな対策であると考えてしまっているからですよね。
でも、本当に必要なことは、もっと別にあるのです。

大抵の場合、
「前ばかり見てもうまくいかない」のは、「ちゃんと前を向いていないから、前向きな態度が足らないから」で、「だからもっと前を向けるようにすればよいのだ」と思い込んでいます。

そうではなく、
「つまづいた原因を見定めていないから」うまくいかないのです。
前ではなく、まず足元をしっかりと見据えなければなりません。

それさえできれば、なにも足元をシャベルで掘り下げて穴を開ける必要はありません。

ただありのままを見つめることさえできれば、解決策は見つかるはずなのです。
前を見るのは、それからなのです。
 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 

 

最近、変化のスピードが加速しており、いろいろなプロセスが速まっているのを感じます。
良い方向への変化も速い分、大変な状況に陥る場合も、スピードが速いように感じています。

「変化する」ことが怖い人は、「変わる」ということを前向きに捉えることができません。
なので、「変わる」ことによって自分が自分でなくなってしまうかのような、
自分らしさを失ってしまうかのような錯覚と恐怖を持っている場合があります。

でも、その「今の自分」で何か困っていることがあるのであれば、それは本来の自分ではないのです。
特にトラウマのようなものを抱えているのであればなおさらです。

本来の自分でいられれば、外側がどんな状況であろうとも、自分に満足し、心身が健やかでいられます。
パニックになることもないし、過食になったり、拒食になったり、お酒やコーヒーを飲みすぎたりすることもありません。

もし何かそういうことがあるのであれば、
それは「本来の自分になれていない」ということです。
心の奥底にある、本当の自分自身が叫んでいるのです。「気がついて欲しい」と。
でもそれをごまかそうとしてしまっているのです。

何も気づかずにいる時の方が楽かもしれませんね。
でも、人間は成長する生き物なので、いつかは何かに気づき始めます。
そしてそこから葛藤が始まります。
「変わりたい」という自分と、「変わりたくない、気づきたくない」という自分の中で、闘いが始まってしまいます。
なので、苦しくなるのです。

「どうしてこんなことばかり起こるんだろう」
「なんでうまくいかないんだろう」

そういうことが積み重なるようになります。
ここを読みに来られる方は、誰でも思い当たる経験を持っていると思います。

もちろん、みんなそれぞれ、「変わろう」と思っていたり、「良くなろう」として「がんばって」いますよね。

問題なのは「がんばり方」なのです。
いくらがんばっても、方向を間違えていたら、苦しみから逃れることはできません。
でも、「本質的な変化」を恐れている人は、
「がんばらなくても良い方向」でひたすらがんばっている場合があります。
それによって
「私はがんばっているのだ、
だから今辛いのは変化の過程での傷みを引き受けているのだ(だから大丈夫)」
と思い込んで、自分を本質的な変化の過程に進むことから遠ざけてしまっているのです。

残念ですが、「no pain, no gain」と言われている「pain」は、
そうやって踏ん張っている「痛み」のことではありません。
そこに気づけなければ、いつまで経っても痛いだけで、本来得られるはずのものは得られることがありませんし、「こんなにがんばっているのに何でうまくいかないんだろう」ということが起こるのは当然なのです。

でも、以前お話したように、人間は簡単に、そしてとても上手に自分を騙します。
自分自身に一番嘘をつくのです。
そのため、このサイクルに陥ってしまう人がたくさんいます。
そして気づけないでごまかしている時間が長ければ長いほど、元に戻すのは困難になってしまいます。
 

 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

 
私たちは、本質を求め、本質的な変化を求め、
「本質的に」自分や世界がより良い状態になることを求めています。

それは紛れもなく真実です。

でも、求めている一方で、本当の意味で変化をすることは恐れを伴い、そして非常に難しいことでもあります。

なぜなら、恐れを感じて、
本当に変えなければならないことから目を背けさせようとする働きが、常に働いているからです。

みんなが本当のことに気づいてしまったら、世界は本当に変わってしまいます。
そうなると都合の悪い人たちがいるのです。
その最たるものは、今この3次元を生きている、表層意識の「自分」です。
「変わりたい」と思っている一方で、「変わりたくない」と言い続けている自分がいます。
その自分自身が一番、自分が変化をすることに対してブレーキをかけているのです。

なぜ「変わりたくない」と言っている自分がいるのでしょう。
それは、本質的な変化をするために引き受けなければならない痛みが、
自分にとって一番見たくない、引き受けたくない痛みであることをどこかでわかっているからです。

だからこそ、「本質的である」と見せかけて、実は表面的な変化をさせておく、というからくりが存在します。

自分自身は本質的な変化を求めてそれを実行していると思い込んでいるけれど、
実際にはそれすらも「表面的であった」という場合が多い、ということです。

これがまさにポリアンナシンドロームなのです。
この世界には本当に「ひっかけ」が多いのです。


スピリチュアルなことに興味があって、学んでいるからといって
学んでいない人、理解していない人よりも優れているわけではありません。
むしろ、こういうものを探求すればするほど、
「罠や落とし穴にハマりやすくなる」とも言えます。

私たちは魂の本質を理解しようとしていろいろなものを勉強しているわけですが、
実際にはそれは、
わかりやすい「ガイドブック」を見せてもらわなければこの世界を渡っていけないくらいのレベルである、
と見ることもできるのです。

何も知らないで、スピリチュアルなことなど全く興味も持たずに普通に生きている人の方が、魂のレベルはよほど高いかもしれません。

ポリアンナシンドロームの状態に陥っている人は、
「自分はスピリチュアルなことが分かっている、エネルギーの世界のことが分かっている」と思い込んでいる人が多いように感じます。

「前を向くことがポジティブだ、良いことだ」という考えのもと、原因をクリアーにすることもせず、とにかく前に進もうとします。
しかし、これは実際には原因となっている問題を見つめようとしていない、「後ろ向き」の状態なのです。
前を向いているかに見せているのは「フェイク」なのです。
「わかっている」と思いたいが故に、理解の方向性を違えてしまっているのです。


なぜそうなってしまうのでしょうか。
それは本当のことを見るのが怖いからです。

なぜ怖いのでしょうか。
「今まで、違う方向ばかり見ていた、見るべきものを見てこなかった」という事実を、認めたくないからです。

なぜ認めたくないのでしょうか。
その痛みを引き受けるだけの強さがないからです。

それによって、自分自身に対して「自分はダメだった」と自分がジャッジを下すことや、自分に対して怒りが出てくることに対しての恐れも存在します。
ジャッジも、怒りも、「ネガティブ」ですから、自分の中にそれが現れることはポジティブではなくなってしまいますから、困るわけです。

こうなってしまうともう大変ですね…(苦笑)
自分がどんどんがんじがらめになっていってしまいます。

でも本当に必要な痛みは、まさにここに気づくことなのです。
 

 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

 
問題は早く解決しておく方が本当は楽で、
必要以上に自分自身がダメージを受けることもなくなりますが、
見ないふりをし続けてしまうとどんどん複雑化し、自分の状態を素直に認めることができなくなります。
やがては複雑になりすぎて「片付け」にとりかかることすらできなくなり、
結果としてポリアンナシンドロームに陥るしかなくなってしまう場合もあります。

そうなると、これは大きなカルマになります。
今回の人生だけでは解決できないテーマとなってしまうかもしれません。

もし今回の人生でそれを解決することができなければ、
次回の人生に同じテーマを持ち越すことになるでしょう。
(残念ながら宿題は必ず持ち越されます。なしにはできません。)
もちろんそれでもいいのです。
何度でも同じ学びをすることで、得られるものもあるからです。
でも、回数を重ねるほど、より困難な壁を乗り越えなければならなくなるかも、しれません。
それが魂の法則であり、自分自身がそのように設定をしてこの世界に生まれてくるからです。

でも、「もう解決したい」と思うのであれば、
今までとは違う「痛み」を引き受ける覚悟が必要になります。
もちろんそれはそんなに簡単なことではありません。
「見ないふり」をしてきた時間が長ければ長いほど、絡み合った紐を解くのには時間がかかります。
そうなると辛いですよね。。。
しかもどうやって乗り越えたらよいかわからないかもしれません。

でも、一人でただ耐え抜かなければならないわけではないのです。
引き受けなければならない痛みだからといって、我慢大会のように耐えぬかなければならないわけではないのです。
その痛みは「気づく」ための痛みなのであって、自分に与えられている「罰」ではないからです。
もちろん、気づけなければ、まるで罰でも受けているかのように痛みが続くことになってしまいますが…でももしそんな風に感じる状況があるのだとしたら、それを自分に与えているのは自分自身なのです。

よりスムーズに乗り越えていくために、色々な療法(セラピー)があったり、
ナビゲーターの役割をするセラピストやヒーラーがいるのです。
自分に合ったものを探し、それらをうまく活用していくことで、「痛み」を長引かせずに変容することができます。
一人で手をこまねいているだけでは得ることができない、痛みを見つめて乗り越えるだけの「強さ」を得ることができるからです。


本質的な問題に気づくことができていても、
「それはもうわかっているけど、変えようと思っても変えられない」
と感じている方もいると思います。
なぜそうなってしまうのかは、このブログでも何度かお話していますが、
表層意識の自分は気づいていても、潜在意識下にある自分自身は気づくことができておらず、
潜在意識下の自分が変化できていないからです。

ただカウンセリングや心療内科に行っても良くならない理由はここにあります。
いくら上手なカウンセラーと話をして表層意識で自分の問題に気づくことができたとしても、
潜在意識下にある本当の自分が気づき、変化することができなければ、
実際には自分の世界を変えることはできないのです。

だからこそ、私はペルソナバランスヒーリングを構築しました。
潜在意識下の自分自身のバランスを取り、
本来の自分が望む方向へと自分の内面の世界を切り替えることこそ、
本質的な変化への一番の近道だと感じているからです。

「痛み」を引き受けるためには、エネルギー(強さ)が必要です。
ホメオパシーであれ、キネシオロジーであれ、フラワーエッセンスであれ、
こういうツールをうまく使って、本当の問題にフォーカスすることができれば、
痛みを引き受けるために必要なエネルギーを得ることができます。

それによって、今までは「見る」ことすら耐えられなかった部分を見られるようになります。
その結果、本当に必要な変化を生み出せるようになるのです。
それによって変わるきっかけを得たクライアントさんはたくさんいらっしゃいます。
最初は辛いことが起こるかもしれませんが、目をつぶって知らないふりをしていた時よりははるかに前進しているのです。

これは大きな大きな第一歩です。
その一歩がどれだけ大きな一歩か、踏み出した時はよくわからないかもしれません。
でも、やがてはその大きさを理解できるようになります。
最初は一歩でも、先に進めば大きな大きな違いとなって現実化するからです。

顕在意識と潜在意識、両方の意識での気づきが合わさり、お互いを統合していくことで、
人は変化し、進化することができます。

もし、「そろそろ(苦しむのは)終わりにしたい」と思ったら。
まずは「本当に必要な変化を起こしたい」と心から望んでください。

望むことで、その変化を生み出すための第一歩を踏み出すことができるはずです。
きっと、何かが起こるでしょう。


今まさに、どれだけ「本当に気づくべきこと」に気づけるか、
どれだけ本当に必要な変化を自分の中に見出せるか。

それが、自分の世界を変えるために必要なことであり、
世界と自分自身の魂を救うための唯一の手段なのです。


世界に望む変化を自分自身の中に引き起こす勇気を持って下さい。

人生は、あっという間に過ぎて行きます。
あなたも私も、この世界にいられる時間は、そんなに長くはないのですから。

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