人生は螺旋階段のように進む(その2)
(2021年11月 ブログ投稿)
「問題の根底を探る」という作業は、
あまり心地よいものでもないし、簡単なことでもありません。
でもそれをするしかない時もあります。
特にご相談に来ていただいている方は、
「うまくいかない」という想いを抱えているので、
それをどうにかするには根底の部分を探っていくしないことも多いです。
(稀にすごくシンプルなのに複雑に見すぎていた、
というケースもありますが)
多くの場合、
表面的なところだけを見て解決できる問題なら、
とっくの昔に解決しているでしょうし、
わざわざこちらにセッションに来る必要もないのです。
色々やってきたけど、それでもまだ残っている
あるいはまだ変われていない、
という部分をどうにかしようというのですから、
そんなに簡単には行かないし、
心地よい気楽なものでもないのは、仕方がないことかなと思います。
※それでも「どんより暗いモード」でやるしかないなんてことはなくて、
軽やかな気持ちでやっていくことは可能なんです。
本当はね。
一体何が問題なのか?
を探っていくと、
「結局そこか」
と、
行き着くところは、
昔から抱えていた問題でした
ということはよくあります。
特にプロの方、
セラピストやヒーラー、カウンセラーさんたち、
あるいは実際に今それを仕事にしていなくても
それなりにヒーリングやスピリチュアルを勉強をした方に多いです。
そこが見えた時に『がっかり』してしまうことも少なくありません。
『そこはもうやったのに、まだ残っているということですか』
と言われる方も多いのですが、
ただ、簡単に言えば、
そんなもんだよね~(^^;)
ということになります。
私たちは一度に片付けることなどできないから
です。
結局そこに行きついてしまったからとて、
やったことはひとつもムダにはなっていないし、
やってきたからこそ、今ここにいて、
進んでいなかったわけではないし、
戻ってしまったわけでもなく、
「できてない自分がダメ」なわけでもありません。
でも、
「やったんだから終わった」と考えるのは傲慢です。
前回浮上してきた時にどれくらいやれたのかはわかりませんが、
螺旋階段のように進んで行って、
以前とは違う地点で同じ問題を眺めることになり、
またそこから進むのが私たちです。
「やっぱそここか~~~」となるのは悪いことではなく、
むしろ「一周回ってまたそこにきた」
という、「前進してきた証」でもあります。
でも、捉え方は人それぞれですよね。
捉え方によって自分をさらに苦しめることもできるし、楽にすることもできます。
「また出てきた」となった時に、
『じゃあ、今度は前回よりももう少し先へ進んでみよう』
となるか、
『また結局そこに戻るのか、もう何度もやったのに』
となるか、
ここでその後の道は別れることになります。
「結局全部私が創っている」
という言葉(考え方)も、
捉え方によって自分を責める材料にもなれば、
「だからこそ変えられる」という前向きな材料にもなり得ます。
本当は、
「自分が創っている世界だからこそ、変えられる」
という意味であり、
もしまだそれができていないのなら、
ただその設定の仕方がうまくいっていないだけ、
なわけです。
「もう一回取り組んでみよう」と前向きに捉えられたら、
前回は見れなかったところまで見れるかもしれないし、
前回は片付けきれなかったところを今度は片付けられるかもしれません。
そしたら今度こそうまく設定できるかもしれません。
諦めずにやり続けることが一番の近道、です。
でも、
同じカードが出てくると、
つい私たちは
「またこれなの…?」(ウンザリ)
と思ってしまいますよね(苦笑)
うんざりする気持ちも良くわかります。
「もうそれはさんざん見てきておなかいっぱいなのになぁ」
と思ってしまいますよね。
でも、
「おなかいっぱい」と「うんざり」することこそが、
その反応そのものが、
「まだ片付け終わっていない」ことを意味します。
片づけられていたら、そんな風に感じずにいられるはずだからです。
私たちの行動は「パターン化」しています。
小さい頃に刷り込まれたものはどうしても無意識下の深いところで作動しているので、
そんなに簡単に「すっかりなくなって」くれません。
そして油断をすればすぐにムクムクと頭を持ち上げてきますし、
色々とお掃除をしていけば行くほど、「残っているもの」として浮き彫りになってきます。
でも、それが魂のお勉強でもあります。
この世界に生きている所以、とも云えると思います。
根底に抱えている問題をそんなに簡単に片付けられたら、
私たちはもうここにはいません。
そうやって繰り返しやっていくものなのだ、
と理解することが大事です。
「お!まだそこにあったのか!
じゃあ今度は前よりももう少しうまく片付けられるかな?」
と、楽しみながら片付けられたらいいですね。
(次はきっとうまく飛べるんだニャ!)