人間関係の『縁』
(2019年7月12日 ブログ投稿)
人間関係って、不思議ですね。
私たちは、ご縁のある方としか、関われないようになっています。
『袖振り合うも多生の縁』
ということわざにもある通り、
ちょっと袖が触れただけでもそこには
「魂のご縁」があります。
一方、ご縁がない方とはその接点すら、
生まれることはありません。
となれば、
長くお付き合いがある方とは、それだけ「ご縁が深い」
ということになります。
出会うタイミングもご縁です。
「なぜ今なんだ・・・」
と思うような場合もありますが、
お互いの魂はそのタイミングを決めています。
以前から顔見知りであってもさほど親しくはなかった方と、ある時から急に親しくなったりすることもあるし、その逆もありますよね。
お互いに関わり合う必要がある「タイミング」で親しくなり、
学び合います。
それはお互いの間で残していた「宿題」をやるようなもの。
そしてその時期が終われば(宿題が終われば)
またお互いに離れてそれぞれの道を進んで行くことになります。
なんとなく自然に疎遠になる場合もあるし、
揉め事が起きて、少々不本意な形で離れていく場合もあります。
一見、不本意な形だったとしても、
大きな視点で見た時には、それが悪いというわけでもありません。
お互いに近い関係で学び合う季節が終わった、
それだけのことなのです。
「その季節」はもう終わったのに、
揉めたり派手な出来事がないとなかなか距離が取れないケースもあります。
お互いにエゴがどれだけぶつかり合っていたか、
ということにも関係しています。
恋人と別れたり、離婚になる場合も、
お互いに冷静にできる場合とそうでない場合がありますよね。
いずれにしても、
離れるべき時には、納得いってもいかなくてもそれは起こり、
まだお互いに関わり合う必要があれば
(宿題が残っていれば)
離れよう、離れたい、と思っても、離れられません。
難しいですね(笑)
ずっと長い間関わり合うような関係は、
何か一緒に成し遂げる約束をしていた可能性も高く、
それは魂同士の約束なので、
意識の上では「辞めたい」と思っても、そうはいかない場合もあります。
いつまで続くのか、
どうしようか、
ということをあまり思い悩みすぎず、
「なるようになる」
と考えられる方が、宿題は早く終わるかもしれません…。
一方、
自分の変化が激しい時は、
人間関係の変化も目まぐるしくなります。
誰かと急激に親しくなったり、
でもあっという間に疎遠になったり。
「私は冷たい人になったのだろうか」
と思う人もいるようですが、
それは自分が変化のスピードを速めているからなので良いのです。
そのうち落ち着いて、残るべき人が周りに残ります。
私たちが考えるような「良いもの」ばかりがご縁というわけではありません。
困ってしまう人間関係もご縁なのです。
あなたに文句を言うという役割のご縁だったり、
ついその人に嫉妬してしまう、というご縁だったり
自分のコンプレックスを刺激する役割のご縁だったり。
それは、自分の世界の中で、
その人が一つの役柄を演じてくれているようなもの。
そのご縁があるからこそ、
あなたは成長していくきっかけをもらえているかもしれません。
だからこそ、
「もう終わり」
と思っても、まだだったりする(笑)
ちょっといいかげんしんどい、
と思って逃げるのも、それはそれで構いません。
いいんです。
ただ、一度逃げても、
宿題が残っている方とはどこかで再びお付き合いすることになります。
でもその時の方がうまくいくかもしれないので、
しばらく距離を意図的に置くのは悪いことではありません。
再び向き合う時、
諦めて覚悟を決められるかどうか、
というところだと思います。
覚悟を決めてを宿題こなし、
それが終われば、
すんなりと関係性は薄くなります。
不思議と関わり合うことがなくなります。
でもその時にはもう苦手意識はなくなっていて、
問題だと思っていたことを問題視しなくなり、
良い距離感を保てるかもしれませんが…(笑)
離婚も同じ。
なかなか離婚できない、
うまくいかないと言われている方がいましたが、
「タイミング」になったら、
さっさと事が運んでしまいました。
どんなにもがいても、うまくいかない時にはうまくいきません。
まだ(お互いにやり残した)宿題がありますよ、ということなのです。
自分自身が成長し、変化していくことで、
相手の問題が気にならなくなり、
うまくいくようになって、離婚をせずに終わるという場合もあります。
男女関係に限らず、
人間関係とはそういう風にできています。
すべては自分自身の成長のために起きること。
成長と共に、色々な人との関係性が変化していきます。
人間関係で困った時には、
無理矢理どうにかしよう、動かそうとするのではなく、
「この関係性から何を学ぼうとしているのか?」
と自分に問いかけてみましょう。
自分自身の成長と共に、
相手に対する見方も関係性も変わっていくのを見ることができると思います。
(ゴハンと見るか、友達と見るかは、あなた次第。)