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感情に折り合いをつけるということ

(2019年3月1日 ブログ投稿)




イヤなことや辛いことがあって、ネガティブな感情を抱いた時、
あなたはその感情をどうしていますか?




ご相談に来られる方の多くが、
その感情を「抑え込もう」としていた経緯があります。

そしてその「抑え込んだ」行為を、「折り合いをつけた」ことと勘違いしています。

でも、
感情に「折り合いをつける」ことは、「抑え込む」ことではありません。



私たちは子どもの頃に
良い人、良い子でいなければならないという思いを植え付けられます。

その結果、
怒りや憤り、悲しみを感じたはずなのに、
「そんな風に思ってはいけない」
「そういうものは出すべきではない」
という思いで抑え込み、我慢するという癖がついてしまいます。


問題は、
『この行為によって本質的にはどういうことが起きているのか』

ということです。




例えば、あんこのいっぱい詰まったお饅頭をつぶしたらどうなるでしょうか?
中のあんこははみ出て、あふれ出ます。

感情を抑え込んだら、体の中で同じようなことが起こるのです。

しかもあふれるのはあんこではなくて真っ黒いどろどろとした感情。

それを力で押さえつけようと頑張り、
頑張り過ぎてどうにもならなくなって起こるのが「パニック」です。

 

突発性難聴やめまいや高血圧に出る場合もあります。

(※注 これらの病気のすべてがこの理由とは限りません)

 





では、折り合いをつけるということはどういうことなのでしょうか。

抑え込むのでもギュッと我慢するのでもなく、
感情的にある程度の納得ができた状態で「手打ちをする」ということです。



例えば、
イヤな人と会わなければならない用事があるとして
「いやだいやだ」という気持ちは心の中にいっぱいで、
それを我慢しながら会うのは折り合いをつけた状態ではありません。

「あんまり好きじゃないんだよな」と、
気持ちとしては受け入れていながらも、
それ以上感情が波立つことなく、
それなりにこなせる、
ということが「折り合いをつける」ということです。


これは一見、抑え込んだ時と同じような状況に見えます。
だからこそ抑え込んでいることを「折り合いをつけた」ことと勘違いするのです。
でも、多くの場合、折り合いをつけたわけではなく、

本当は感情は波立っているのにそれを見ないようにしているだけです。


もし抑え込んだものが溜まっているなら、
それを片付けないままでは、
本当の意味で「折り合いをつけられる」ようにはなりません。
ため込んだままで折り合いをつけようとし、

その結果、うまくできずにさらに自己嫌悪になったりします。
(できなくて当たり前なのですが…)

まず抑え込んでいる感情があることを認めて、
自分の中にあるものを受け入れられるようになることが最初のステップになります。

それができて初めて、その溜め込んでいたものを片付けられるようになります。

 

そして片づけられてからようやく、
折り合いがつけられるようになるのです。




片づけられたとしても、感情の成長が伴っていないのであれば、
もちろんまだ折り合いがつけられるようにはなりません。

折り合いがつけられるようになるということは、感情が成長して大人になるということなのです。

そこには時間とプロセスが必要になります。
ある日気がついたらスッキリ晴ればれ、なんていう都合の良い片づけ方はありません。

抑え込んで「我慢」を続けたことで起こる大きな代償は、何でしょうか?
もちろん病気です。

 

最たるものは鬱、パニック、あるいはガン、腫瘍。。。
もう少し軽ければ、血圧、頭痛、下痢、目や耳の症状などに出ることもあるでしょう。



 

 


さて。

抑えるのは良くないからといって、
感じたものはすぐに人にぶつければいいかと言ったら、
そういうことではありません。


自覚なくあちこちにぶつける人もいますし、
自分の感情を片付けないといけないからと、意図的に人にぶつける人もいますが、

いずれにしてもこの段階の方は
「折り合いをつけよう」とはしていません。

この状態も感情が未熟なために起こる行為です。

ぶつけた人はスッキリするかもしれませんが、
その後の人間関係にも影響を与えますし、あまり良い解決方法ではありません。

そもそもこのやり方では解決になっていないのです。




もし、

誰かに不必要な感情をぶつけられたら。

「受け取らない」ということを覚えておきましょう。

 



ネガティブなものを人にぶつける「癖」がついている人がいた場合、
そのような人の相手をまともにしていたら、自分がバランスを崩す一方です。
言葉にも感情にも毒があり、まともに浴びたら物理的に毒を口にしたのと大差ありません。


相手が誰であれ、投げられたものを何でも受け取る必要はありません。
その人の感情はその人のもの。
自分でも他人でも同じことです。
同じ出来事が起きたとしても、誰もが同じように感じるわけではないのですから、
どう感じるかはその人自身の問題です。

「この人はこういう感情を抱いたんだな」と、理解をすることは大事ですが、
受け取ってその人の代わりにダメージを受ける必要はないのです。


以前にも書きましたが、怒りはコントロールできます。

(⇒「私たちは怒りをコントロールしている」

 

怒りをぶつけられた場合、
ぶつけてきた人が「あなたには怒りをぶつけてもよい」と思っているということ。
でもそれは、あなたのことを下に見ている、
あるいはあなたのことを尊重していない、ということでもあります。

ぶつけられたら避けましょう。
自分を護るために、上手にかわすことを覚えましょう。


受け取らずによけてしまえば、
投げられたボールは投げた人自身に返っていきます。

 

それで良いのです。


自分は自分の感情に責任を持ち、
人にはその人の感情に責任を持ってもらう、
ということを心に留めておいてください。



感じた感情は大事にするべきです。
ポジティブなものでも、ネガティブなものでも。

ポジティブなものを表現することに躊躇する人はあまりいないと思うかもしれませんが、
ネガティブな感情を抑え込む癖がついている人は、
ポジティブなものも素直に表現できません。

「出す」ことに慣れていないからです。


感情は喜怒哀楽全てあってのものなので、
マイナスの感情を押さえたり動かないようにすれば、
当然ながらプラスの方も動かなくなります。

マイナスの感情は感じずに、プラスの感情だけは感じられると思っている人もいます。

残念ながらそれはありません。

楽しく気分良く生きたいと思うなら、
全ての感情が動くようにしなければならないのです。


全ての感情が動き、表現でき、
一つの感情に捉われ続けることなく、
感じたものについては自分で片づけられる。

出すということと誰かにぶつけることとは違うこと、

抑え込むことと折り合いをつけられることは違うことを理解し、実践できる。

これが私たちが持つべき「健康な感情」です。



折り合いをつけたかったら、
自分が成長して、感情面で大人になる必要がある、ということを理解しましょう。


残念ながら、感情面での成熟は実年齢とは関係がありません(苦笑)
実際には、

殆どの人が、年齢よりも幼い感情の持ち主です。


…あなたの感情は、いかがですか?







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