【本の紹介】『身体がノーと言うとき』~精神神経免疫学とは?~
(2019年3月28日 ブログ掲載)
私の仕事は、
心と体の繋がりを紐解いていき、
心身共に、本質的な意味でより良い状態にしていくことを促す仕事です。
ホメオパシーでも、潜在意識調整でも、そこは同じ。
私のやりたいことは、最終的にはずっとそこにあります。
体の不調や病気について、
「それはあなたの心のストレスに関係している」
「体の症状は心の状態の現れである」
と話すと、
「そんなはずはない」
と受け入れない人がいます。
さて。
なぜ「そんなはずはない」
のでしょう…?
そんなはずは、あるんです(笑)
私からすると不思議なことなのですが、
緊張で胃が痛いとか
ストレスで偏頭痛が出るとか
それは普通に信じているのに、
他の体の症状や病気
―ガンや多発性硬化症、過敏性腸症候群、難聴なども含め、
そこには心理的問題が原因にある、
と提示すると
とたんに「怪しい話」だと考え始めるのはなぜなんでしょうね…?
「体の症状なんだから体に原因があるはずだ」
と言ってそれ以上の可能性を受け入れないのは、
自分が知らないものや理解の範囲を超えるものは「怪しいこと」にしよう、
という傲慢さからくるものです。
そんなのは医学的根拠がない、
と言う人もいますが、それは「知らない」だけ。
ちゃんと研究されている分野があるんです。
日本ではまだ一般的には知られていないだけ、です。
それを、
精神神経免疫学(Psychoneuroimmunology)
と言います。
精神面の問題がどのように脳神経や免疫系に影響を及ぼし、
その結果として体にどんな病気が現れるのか、
という分野です。
もはや体と心をぶつ切りにして診る時代は終わりました。
心のバランスの崩れがどのように体の病気に影響を与えるか、
ということは、医学的にもちゃんと研究されているのです。
体だけ見ていたのでは原因不明でも、
体と心を紐解いていけば見えてくるものがあります。
これを理解すると逆に、
物事はシンプルに、わかりやすくなっていきます。
でも。
まだまだ私たちはそれを受け入れたくないのです。
それは何故か。
「都合が悪いから」
です。
体の病気を治したかったら、
心の歪みを見て修正していかねばならない、
なんて言われたら、
めんどくさいし、
認めたくないし、
受け入れたくないし、
自分を変えるなんてやりたくないし、
…色々理由は出てきますよね。
私たちは、都合の悪いことを見ないで済ませるためには、
全力で「言い訳」を作るのです。
言い訳に聞こえないような、「最もそうなもの」を作り出します。
まるで「心と体が繋がっているなんて、そんなことはない」
ということを正しいと言い切れるかのような「言い訳」と状況を自分で作り出していくのです。
そこを見つめられるようになるには、
私たちの意識がもう少し成長しないといけないのかもしれません。
でも、見つめられる方が本当の意味で良くなる可能性は高まります。
「原因不明」「治療法がない」と病院で言われたものにも、変化が起きる可能性が出てきます。
何よりも、
「自分がこの病気になったのは何故なのか」
を理解できることで、
多くのカタルシスを起こすことができ、
魂の癒やしにつながるのです。
精神神経免疫学について紐解いている本をご紹介しましょう。
身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価
心の中でストレスをため続け、素直に「NO」と言えなかったら、
最終的には身体が「NO」と言うことになる、
ということが、
この本を読むと良くわかります。
心の状態が結果として体の病気を引き起こすということを、
医学的見地からも紐解いている本です。
まだまだまるでトンデモ話のように見られる傾向にあるこの分野、
あと10年くらいしたら、
もう少し「当たり前の視点」になるかもしれません。
私自身は、この視点が「当たり前」の世界になることを願っています。
何故なら、誰にとっても、
本当の意味で自分自身や人のことを理解できるようになると思うからであり、
本当の意味で心身ともに癒されるようになると思うからです。
その「当たり前」を目指して、
私は日々クライアントさんにこの視点をお伝えしていきたいと思っています。
ご興味のある方は、ぜひ読んでみてください。