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問題の9割はコミュニケーション   |   TOP   |   ダブルバインドコミュニケーション

ダブルバインドに気をつけろ(育児とコミュニケーション)

 

 

 


今回は育児に関するお話です。

育児においては、子どもとのコミュニケーションの取り方がとても重要です。


人間関係やコミュニケーションの問題を抱えてご相談にいらっしゃる方は多いですが、

その問題は、

もとは幼少期における親とのコミュニケーションから大きな影響を受けていることが多いのです。


「ダブルバインド」ということばをご存知でしょうか?

ダブルバインドとは、
言葉で発せられているメッセージとは別の、

『隠れたメッセージ(メタメッセージ)』があるコミュニケーションのことです。

 

 

 

文化人類学者のグレゴリー・ベイトソンが提唱した言葉です。

日本語では「二重拘束」と訳されています。



例えば。。。

「好きにしていい」と言われたのに、
好きにしたら怒られる、とか

「なんでもいい」と言われたのに、
何かを選ぶと相手の機嫌が悪くなる、とか

「自分で考えなさい」と言われて考えて行動したら、
「何故やる前に聞いてこないの」と叱られるとか






こうに聞いてみると、
「誰もが体験したことのある話」だと感じられるのではないでしょうか。

このコミュニケーションには、

「正解」がなく、どれを選択しても否定されたり叱られたりすることになります。


そのため、

「受けた側(親子関係では子ども)」は相手の意図がどこにあるのかがわからず、
自分がどうすればよいのかがわからなくなり、混乱していきます。


あまり良くないコミュニケーションであることはわかると思いますが、

全く使ったことがないという人はいないのではないでしょうか。

程度の差はあれど、

私たちはダブルバインドを無意識のうちに、日常的に使っています。

特に親子関係、育児の中では、

子どもをコントロールするために親が無意識に使う傾向にあるのです。

ベイトソンは統合失調症について解説する際にこの言葉を使いました。
ダブルバインドのコミュニケーションにずっと晒されていると、

その状況におかれた人が統合失調症のような症状を示すようになることを指摘しています。

統合失調症まではいかなくとも、それに似た精神的な混乱状態が見られるようになってしまうのです。

実際、ダブルバインド・コミュニケーションの環境に長くいることで、

脳に相当なストレスがかかると言われています。

情緒不安定な母親からダブルバインドを日常的に使われて育った結果、

人が怖くなり、人間関係の構築やコミュニケーションに深刻な問題を抱えることになったケースは稀ではありません。

ダブルバインドコミュニケーションを受けた側(子ども)は、
自分の感覚に自信をなくし、親の顔色ばかりを伺うようになり、
脳は疲弊し、自己肯定感が育たなくなります。


ダブルバインドをする親の方は、そもそも「正解」は持っていないのです。

そして自分がダブルバインドをしているという意識はほとんどありません。

ただその時の自分の感情に任せて発言しているだけであり、

子どもに混乱と悪影響を与えていることにも気づいていません。


しかし、育児の中でこのようなコミュニケーションを日常的にされて育つ影響は多大なもので、
子どものアイデンティティや自己肯定感に歪みが生じてしまうのです。


その結果、

成長するに従って広がっていくはずの、他の人間関係にも影響を与えていくことになります。


大きな影響を受けてしまうと、


やがて子どもは

人の発言を信用できなくなる
神経質になる
情緒不安定になる

という状態に陥ります。

そして場合によっては、他人と人間関係を築けなくなってしまいます。


親であれば、子どもに対して


「人とうまくコミュニケーションが取れる大人になって欲しい」

と、誰もが思っているはずです。

ところが、多くの親が、


「どのようなコミュニケーションを取っていけば、子どもがそのように育つか」

「育児の中で自分が子どもに対して行っているコミュニケーションは

 子どもにどのような影響を与えているのか」


ということに対して自覚がないまま、育児をしています。

かつて自分自身が親や周りの大人から受けたコミュニケーションをそのままやってしまうのです。


それが良いものであるかどうかの検証もなく、

刷り込まれたものであるが故に、

「どのような影響があるか」を考えることなく無意識にやってしまいます。



自分の子どもが人とのコミュニケーションがうまくできない状態である、

という事実が判明した時になっても、


「なぜ?」


と思うだけで、

今まで自分たちが取ってきたコミュニケーションに問題があったのではないかと顧みる親は稀です。

「どうすればよいのでしょう」と相談される中に、

「自分がどう変わればよいのか」という視点がある親御さんは、

残念ながら稀であると言わざるを得ません。


でも、子どもにとって最初の人間関係は親子であり、家族です。

幼少期は家族がすべてであり、

子どもの頃に日常的に起きていたコミュニケーションが、その子が認識する「世界の基本」になるのです。


そして次に子どもが影響を受けるのは、

子どもが小さい頃に関わった大人たち(幼稚園や学校、習い事の先生など)です。

 

「喧嘩が絶えない家庭」で育った子供は、

「喧嘩をするのが普通のコミュニケーション」と考えるようになります。

「大人同士が嫌味を言い合う家庭」で育った子供は、

「嫌味を言うのがコミュニケーション」だと思うようになります。

 

それと同じで、

大人たちが日常的にダブルバインドで子どもに接していたら、

その子が「人とのコミュニケーション」に対してどういう印象を持つようになるか

と考えれば、想像に難くないですよね。


他人とのコミュニケーションを怖れるようになり、


自分の判断に自信を持てず、

世界は混乱している、自分にとって恐ろしいところだ、

と感じるようになってしまうのは、ある意味当然ではないでしょうか。



親に限らず、

子どもに関わる仕事をしている大人たちは誰もが、

自分のコミュニケーションが子どもたちの成長にどのような影響を与えるかについて、

もっと良く気をつけなければならないのではないか

と感じる今日この頃です。




そしてダブルバインドは、

実際には親子関係だけでなく、

上下関係のある人間関係では陥りがちなコミュニケーションであると言えます。


会社などではこれがパワハラ・モラハラに発展していきます。

今、これだけパワハラやモラハラが問題になっているということが、

そもそもこのようなコミュニケーションの中で育てられた人が多いということを示しているようにも思います。



だからこそ、

健全な人間関係やコミュニケーションのためには、

自分がダブルバインドでものを言っていないか、自分自身で気をつけていかなければなりません。



そして、 

もしあなたが「人がどう思うか」をかなり気にする傾向があったり、

誰かから言われた言葉を素直に受け取れずに右往左往する傾向にあるとしたら、

かつて親や周りの大人たちから

ダブルバインドのようなコミュニケーションでコントロールされたことがなかったかどうか、


考えてみましょう。


もしも「そういう影響が大きいかもしれない」と思ったら、

まずは自分自身のコミュニケーションが健全になることに取組むことが大切です。

コミュニケーションの「負の連鎖」を生まないために、

明日から少しずつ、自分が発するコミュニケーションに気をつけてみましょう。


【参考記事】

問題の9割はコミュニケーション


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