刷り込まれた「常識」を見直してみよう
(2018年6月14日 ブログ掲載)
先日、
とあるクライアントさんから、
「ホメオパシーを始めたら生理の時に薬が要らなくなったので驚いています」
というお話がありました。
この方はもともと人間関係の悩みでご相談に来られた方でした。
心理面での相談だったため、
生理痛にまで変化が起きるとは思っていなかったようです。
そもそも生理痛については、
ある意味「薬を飲むのが当たり前」になっていて、
薬がいらなくなる状態になれるとは想像していなかったそうなのです。
もちろん、薬をいつも飲むのは良いことではない、というのは充分わかっていたわけですが…、
「生理なんてそんなもんなのかな」と思っていた、
と言われていました。
そうは言っても、
ホメオパシーのレメディは薬はないので、
レメディが薬のように何かをしたわけではありません。
でも治癒力が活性化され、
心身のバランスを整えることができたことで、
当然ホルモンバランスも整えられ、
結果として薬を飲まなくても対処できるようになったわけです。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
さて。
この例を見ても、
私たちには、なんとなく
「こんなもんだろう」
と思い込んでいることがある、
ということがわかります。
それはもはや自分の中に刷り込まれた、
「勝手な常識」
となってしまっていて、
疑わずに日常を過ごしてしまっています。
この方のように、
「生理痛はあるのが当たり前で、
生理中に何度か鎮痛剤を飲むのはごく普通のこと」
だと思っていたり、
「更年期になると体調や気分がすごく辛くなるものだ」
とか、
「花粉症なんてみんなあるし、花粉症の時期に薬を飲むのは当たり前」
とか。。。
私自身も、昔は生理時に薬を飲むのも当たり前でしたし、
もともと体が弱かったため、
常に動悸・息切れと共に暮らしていて、
それも自分の中では「当たり前」でした。
〇命酒とか〇心とかが必要な感じ、と言えばわかりやすいでしょうか…(^_^;)
もはや「(自分の体は)そんなもの」だと思っていたのです。
そんなことが全く気にならないでいられる状態になれるなんて、
想像もしませんでしたし、
いつもそうなので、
取り立てて周りに言うものでもなくなっていました。
これは本当は、
「そんなもんだよね」
という状態ではないはずです。
でも、病気が進んでしまうと、
「健康な状態」
「何も問題がない状態」
をイメージすることができなくなり、
感覚かズレていってしまいます。
困ったなとは思っていても、
問題がなくなる可能性があるとは考えられず、
「多少良くなればいいかな」
という程度の希望しか持てなくなってしまうのです。
だからこそ、
「本当に健康だったらどういう状態なのか?」
という知識が拡がって欲しいと思っています。
体に限らず、
感情面や精神面も含めて、
「健康であるとはどういうことなのか」
「バランスを崩したらどうなるのか」
「もし病気になったら、
治る時にはどういうプロセスを経るのか」
こういうことを知っていたら、
自分の状態の中にある
「こんなもんだろう」
が、実はそうではなかったことに気づけるからです。
これは精神感情面も同じです。
以前のワークショップで、
「心が健康になったら、
自分を傷つけたり、攻撃する人は周りにいなくなりますよ」
と話したら、
びっくりしていた方がいましたが、
本当は、そうなんですよ。
攻撃されたり、不遜に扱われたりなど、
人間関係の悩みはよく相談を受けますが、
「人間関係なんてそんなもんだ」と思っていませんか?
本当は「そんなもん」ではないはずなのです。
相手に何か働きかけるのではなく、
自分の状態を変えることで、
もっと健全な人間関係を築けるようになり、
やがては
「自分を傷つけたり、攻撃する人は周りにいない」
のが「普通」になるのです。
つまり、
あなたの中にある「常識」は、
本当は常識ではないのかもしれません。
そういうことを、知っていただきたいと思っています。