問題の9割はコミュニケーション
(2018年8月 ブログ投稿)
「問題の九割はコミュニケーション」
という言葉があります。
どんな状況であれ、
コミュニケーションがうまく取れていたら大きな問題が起きることはほとんどなく、
たとえ問題が起きてもちゃんと解決できる、
しかしそもそもコミュニケーションに問題があれば、
それだけでものごとはうまくいかなくなる。
ということです。
確かに、
他人と関わることがなければ、悩みや問題が起きることはほとんどありませんよね。
でも、この世界は私やあなた「一人だけ」では成り立ちません。
誰にも関わらずに生きていくことはできないのです。
人と人が関わり合っていく中で悩みや問題は起こります。
家族でも、他人でも、それは同じです。
人は、揉め事が起きた場合、
「これがこうだったから、ああだったから」
「あの人がこんなことを言ったから」
と、「ごく直近の出来事」について、
あたかもそれが最もな理由であるかのように語ります。
しかし実際にはそれは本当の問題ではなく、
最後のトリガーになったに過ぎません。
本当の問題は、「こじれてしまった感情」なのです。
大きな問題に発展する場合には、
その根底に、時間をかけて積もり積もった感情的なストレス(不満や怒り)があります。
そんなに溜め込む前に、
もっと素直にお互いが率直にコミュニケーションを取れていれば、
「もうガマンできない!!」
と爆発することにはならないのですが…。
でも、多くの人が
「オープンなコミュニケーション」
が苦手です。
「私はこう考えていますが、あなたはどう思いますか?」
「そうですか、あなたはそうに感じているのですね。
一方で私はこう感じています」
こういったやりとりが、
余計な感情を乗せることなく、率直にできていれば、
揉めていくことはあまりありません。
でも、ほとんどの場合、
うまく伝えることができなかったり、
相手の考えを受け入れられなかったりして、
段々と不満を募らせながら腹の探り合いのような状況が重なっていきます。
そんな中で、
「私とあなたの考えは違う」と言われると、
今度は
「自分を否定された、間違っていると言われた」と感じてしまい、
腹を立てたり、相手を否定したりすることになり。。。
心を閉ざしてしまうこともありますよね。
このようなことが繰り返された結果として、
人間関係は「こじれて」行くのです。
本当は相手も自分も、何も否定する必要はなく、
自分を含めてお互いを尊重すれば良いだけのことなのですが…、
色々な感情を抱えていたり、
自分に自信がなかったり、
自己肯定感が低かったりすると、
「自分が悪い」
「相手が悪い」など、
良し悪しの判断になったり、
否定や拒絶を怖れて
率直なコミュニケーションが取れなくなります。
「問題の9割はコミュニケーション」
という言葉は、
このようなコミュニケーション上の問題が様々な問題を引き起こす原因となっていることを表すものです。
先ほども書いたように、原因は「積もりつもった感情」です。
その大元は「今」にはありません。
そう、今目の前で起きていることが本当の問題ではないのです。
だからこそ、
最終的に何かが起き、
問題が発覚した時には、
こじれにこじれていて、簡単には片付かない、
ということになります。
今起きたことについていくら謝られたとしても、
「腹の虫が収まらない」
ということになるわけです。。。
ということで、
もし、ブッチギレに腹が立ったり、
目の前にこじれてなかなか解決しない問題がある時には、
「根っこにある感情のもつれは、もともとは何なのか」
を見なければならない、
ということを覚えておきましょう。
もちろん、そうなると根本的に解決するのはあまり簡単ではありませんが…、
それを知っているだけで、
「解決しない理由」が見えてきます。
だったらしょうがないな、
と、妥協することもできるかもしれません。
「こんなこと」になった原因の一端は、
「自分のコミュニケーション不足」
にあるのです。
オープンなコミュニケーションには、
オープンな心が必要です。
心がオープンになるためには、
自分と仲良くなり、
自分を認めて自信を持てるようにすること。
オープンになれないのだとしたら、それは何故なのか、
自分と仲良くして、よく話し合ってみましょう。
率直に話してしまえば、大したことはないことなのかも…しれません。