子供の歯のケア―フッ素は安全? 2
※こちらの記事は過去にブログ「クラシカルホメオパシーのある生活」で書いたものをわかりやすくまとめたものです。(初稿2011年5月)
「子供の歯のケア―フッ素は安全?」第2弾です。
医薬ビジランスセンター(略称:NPOJIP)というNPO法人があります。
「薬のチェックは命のチェック」という雑誌を季刊誌で発行している団体なのですが、皆さんご存知でしょうか。
NPOJIPは、
『良い薬と悪い薬を見分け、良い薬を正しく使うために、患者の身になって必要な情報を提供する』
という主旨のもとに、
医師である浜六郎さんが中心となって色々な薬や治療法に対して考察し、提言している団体です。
出来る限り余計な薬は使わずに、体の本来の治癒力を活かしていけるよう、そして余計な薬によって健康を害することがないようにと、本当の意味で患者/消費者の立場に立って考えて作られている雑誌だと思います。
私自身も、病気や薬に対して信頼できる情報を発信してくれていると感じており、雑誌やHPを参考にさせていただいています。
むやみに何でも反対したり、否定しているわけではなく、益と害をきちんとそれぞれの方面から考察し、総合的に判断して見解を述べてくれているという点では、非常に中立的でクリアーです。
この「薬のチェックは命のチェック」No.16で、「フッ素の益と害」が特集されているのを知り、取り寄せて読んでみました。
こちらではこの特集の内容をご紹介します。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
結論から言えば、
「フッ素洗口・塗布についてはよく考えてからにしましょう」
ということになると思います。
やはりこちらでも
「フッ素は虫歯と関係がなく、食べ物以外からフッ素を取ると危険性が高い」
ということが指摘されています。
「「子供の歯のケア―フッ素は安全?1」でもご紹介した村上徹氏のインタビューも載せられていて、フッ素の普及には色々な利権も絡んでいることも指摘されています。
◆◇◆◇フッ素の問題点とは◆◇◆◇
フッ素について世界中で問題になっていることの1つとして、「水道水にフッ素を添加する」という点がありますが、日本では現状は添加されておらず、そういう予定もないようです。
これは安心できるポイントの1つですが、その代わりにフッ素洗口やフッ素塗布ということが広がってきているという実状のようです。
子どもの定期検診でも勧められますし、歯医者に行けば「予防のためにフッ素を塗布した方が良いですよ」と言われることが多いです。
「フッ素を取り入れれば、虫歯が予防できる」
ということで、このような動きがあるわけですが、そもそも、海水でも淡水でも既にフッ素が含まれています。でも、そのフッ素の量が多すぎてしまうと、淡水魚は病気になって死んでしまうのだそうです。(つまり、それだけ毒性が高いということですね)
そして、天然のフッ素は、お水だけでなく色々な食べ物にも含まれているのです。
特に魚介類、お茶にはフッ素が多く含まれており、日本人は食生活の傾向としてこういうものを多く取り入れる傾向があるため、欧米人よりも多くフッ素を摂取しているのだそうです。
つまり私たちは、普段の生活でそれなりの量のフッ素を知らないうちに取り入れているということになります。
その量だけで既に充分であり、更に食べ物以外からフッ素を摂取してしまうと、フッ素症になったり、ガンになるリスクが格段に上がってしまうそうです。
神経系にも問題が出るので、前回の記事で紹介したようにキレる子になってしまったり、胎児にも影響が出やすいとのことです。
フッ素は、遺伝子に対する毒性物質であり、染色体の異常を誘発する物質であることも分かっている物質なのです。
そしてフッ素は体内で色々な物質と反応しやすい元素であるため、色々な化合物を生み出してしまい、それによって体の色々なシステムに長期的な影響を及ぼすことが指摘されています。
「フッ素の影響である」ということが簡単に説明できないため、見逃されがち(というかごまかされがち)のようですが、
『フッ素が体の調子をコントロールしている基本的な部分に作用し、
遺伝子、染色体、神経系やホルモン系に関係し、ひいては免疫にも影響する。
あらゆる部位のガン、色々な病気にもなりやすく、
寿命が短くなり、次の世代にも影響すると考えられる』
とのことです。
フッ素に関して一番重要なことはこのことであると、浜さんは書かれています。
◆◇◆◇フッ素の急性症状◆◇◆◇
誤って飲み込んでしまう可能性のある小さな子どもにフッ素液でうがいをさせることは非常に危険です。
フッ素には長期的影響だけでなく急性症状も指摘されており、誤って飲み込んでしまった場合などにはその急性症状が起こる可能性が高まります。
胃痛、吐気、嘔吐、下痢、酷くなると吐血、食道潰瘍、嚥下困難などの神経症状、血尿、
更には場合によっては死んでしまうこともあります。
昔、実際に歯学部の学生がランダム試験で人体実験をして事件になったことがあるそうですが、
フッ素を飲んだ学生の68%が吐気や嘔吐、腹痛を訴えたそうです。
(新潟大予防歯科学学生実習におけるフツ素溶液飲用実験( 1987年7月))
フッ素洗口液は「子どもが誤って飲み込んでも大丈夫」とされていますが、実際にはそうではないということです。
だからこそ、WHOは6歳未満の子どもにフッ素洗口を禁止しているのです。
◆◇◆◇虫歯は全身の病気である◆◇◆◇
そして、子どもを持つお母さんたちが一番気になるのが「虫歯予防とフッ素の関係性」だと思いますが、そもそも虫歯は歯だけの問題ではなく、全身の問題であると指摘されています。
「子供の歯のケア―フッ素は安全?1」では、「虫歯予防には、やはり生体全体の健康状態が大事なのではないか」という結論を書きましたが、今回この特集を読んで「なるほど」と思いました。
歯の根っこには神経や血管が来ていて、歯に栄養を与えています。
『ストレスなどにより血液の循環が悪くなると体液の流れが逆転し、酸性の唾液や金が歯の中に入り込み、虫歯の原因になる』のだそうです。
歯をきちんと磨いていても虫歯になってしまう場合があるのは何故なのか、と考えた時、
「虫歯は局所(歯だけ)の問題ではない」ということがわかれば、すんなりと納得できますよね。
そして、そうなのであれば、身体全体の健康状態が良くなければフッ素を塗っても意味を為しませんね。
しかもこれだけ害があると指摘されているものなのですから、「フッ素で虫歯を予防する」ことが本当に出来るのかどうかをよく考える必要があると思います。
(既に書いた通り、統計的にもフッ素と虫歯の発生は無関係であるというデータが出ています)
「フッ素を塗って表面的に歯を強化しよう」と試みることよりも、全体を見据えて、健康を維持していくことが根本的な解決になる、ということがここでもお分かり頂けるかと思います。
「病気の原因を探り、そこを治療することで問題が解決する」
これが本当の「健康」への近道です。
虫歯1つを見てもそうなのです。
一番外側で起きている細かな問題ばかりに目を奪われるのではなく、
全体を見渡してその根元の問題を見極め、
本当に必要なことを選択していくことが大事である、
ということを改めて実感しています。
参考文献: