後悔と罪悪感
(2018年5月 ブログ投稿)
何かに失敗した時、
うまく行かなかった時、
私たちは誰でも、
自己嫌悪に陥ることがあります。
もっとこうすればよかった
こんなことになったのは、私のせい、
私が悪いんだ、
だから私は駄目なんだ
などなど。。。
そして引き起こされるのは、
「後悔と罪悪感」です。
反省して、改善点を見出すのはとても大事なこと。
でも、後悔と罪悪感に苛まれている時は、
改善点というより、
「こうしなければ良かった」
「あれが良くなかった」
という「ダメ出し」ばかりを続けては、
「なんでこんなことになってしまったのか」
ということを考え続けてしまいます。
そこに囚われ続けることで、
自己嫌悪のサイクルをグルグル回ってしまうのです。
でも、本当はそれだけでは何も変わりません。
「それは、わかっているけど…」
という声が聞こえてきそうですね(笑)
そうですよね。
では、わかっているのに、
その思考パターンから離れられないのは何故でしょうか。
「なかったことにしたい」
「なかったことにする方法はないか」
と思っていることが、一つの要因です。
でも、起きてしまったことは、
「なかったこと」にはできません。
これも、本当はわかっていますよね。
だけど、「前に進む」エネルギーが出ない。
そこで思い立つのは、
こういう場合、
「本当は、前に進みたくないのではないか?」
ということです。
そう、
後悔と罪悪感は、
「変わらないでいるための究極のアイテム」
です。
その想い(後悔と罪悪感)に浸り続けることで、
反省しているように見えていながら、
実際にはその場から動かず、
本当の意味で必要な行動は取らずにいることができます。
つまりこれは、
とても便利な「逃避」になるのです。
ずっとそこに意識を向けていることで、
「前に進むためには何をどうすればよいか」に意識を向けずにすむからです。
もし、本当に後悔があるなら。
同じことを繰り返さないために、
自分の内側を変えていかなければなりません。
起きたことの背景には、
根本的な「モノの見方」や「世界に対する態度」に要因があるからです。
そこを変えることが一番やるべきことであると同時に、
人は皆、そこだけはなかなか取り組めません。
変えたくないのです。
だから「後悔と罪悪感」でごまかしている。
つまり、
「自分は本当は変わりたくないんだな」
と気づくことが、大事なステップになります。
人間とは、面白い生き物で、
変わらないでいるための「最もらしい言い訳」をたくさん作り出すことができます。
とても上手です。
「私はそんなに簡単じゃない」というエゴも、その一つ。
「みんなはできるかもしれないけど、私は(私の問題は)そんなに容易くない」
と、心の中で「主張」し続けます。
最もらしいですよね…?(笑)
でも…そんなことないんですよ。
みんな同じなのです。
本当にやろうと思ったら、できるんです。
大事なのは、
そんな風に主張していたい自分を、「わかってあげること」。
「変わるもんか〜〜」
とごねてがんばっている自分を内側で見つけ出して、
気持ちに寄り添い、仲良くしてあげましょう。
大丈夫です。
ちゃんとできます。
変わるのは、怖いことではありません。
あなたの世界は、あなたの味方です。