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私達は、心の育て方を知らない

(2018年10月1日 ブログ掲載)



育児をしている中で、
誰もが、子どもの心の成長に関して悩む時があると思います。

ところが、
よくよく考えてみると、
私たちは「心の成長」とか「心の健康」について、

ほとんど学んできておらず、
そこに関しては「なんとなく」育児をしてしまっているのです。

「子どもの心が健全に育っていくにはどういう接し方をすればよいか」
「どういうやり方は良くないのか」

本などで多少は学べるとしても、学校などで学んだ記憶はあまりないと思います。
小中高校で、体の成長については学んだ授業があったはずですが、

心に関してはどうだったでしょうか…?

 

私たちが子どもの頃には「道徳」という授業がありましたが、
それはいわば「モラル」を学ぶ授業であり、

心の健康をどう育むかとか、
心理面での悩みに対してのケアの仕方などを学ぶ内容とは違ったものであったと思います。

つまり、
大学などで心理学を学んだりしない限りは、

この分野に対して基礎知識すらも得る場がないまま、大人になります。
教育関係の仕事に就くために勉強したとしても、
「自分の心の問題が子どもの心にどう影響を与えるか」という観点で学ぶことはほとんどないと思います。

私たちは必ず、成長していく中で何らかの悩みやストレスを抱えるわけですが、
ほとんどの場合、
そこには幼少期からの親による刷り込みや、自分の中で形成された思い込み、思い癖などが関係しています。
それにも関わらず、そこに遡って修正を試みるということをせず、

ただやみくもに我慢したり頑張ったりすることでやり過ごしてきてしまうのです。

鬱にでもならない限り、自分の心の中の問題に対して「なんとかしよう」と向き合うことはなかなかありません。

そしてたとえそこで少し向き合ったとしても、
ひとまず危機的な状態から脱してしまえば、

それ以上向き合うことをせずに終わりにしてしまいます。

 

とりあえずの鬱の気分や困った状況から脱することができれば、

ひとまずそれで良しとしてしまうのです。

 

その時に本当の原因はどこにあるのかを見つめる人は非常に少ない、と言わざるを得ません。
結果として、再発する人も多いわけです。

それは、原因となっていた「パターン」を変えられていないからです。



でも、実際には「問題のない人」はほとんどいません。
誰もが何らかの心の歪みを抱えているのです。

その歪みが、人間関係やコミュニケーションがうまくいかない原因となっていたり、
人生が思うようにいかない原因となっていたりします。

 

とても大事な知識であるはずなのにも関わらず、
このような知識の基本的部分ですら、学校で教えてもらえることがないのです。

幼稚園や学校の先生ですら、知らない人がほとんどです。

(知っていたらこういう対応にはならないだろう、ということは山のようにあります)

 

本来は小中学校のうちに、

誰もが心や感情に関して学ぶ機会があるべきだと思います。

 
 

そして私たちは、

自分の心の状態や癖について自覚のないまま大人になり、
その影響については考えずに子どもを作り、
自分の中で抱えているその歪みを、
知らず知らずのうちに子どもに注いで、受け継がせてしまいます。

 

自分の奥にある不安や恐怖、世界に対する思い込みなどから生じた、
ある種の「歪み」によって起きているものがたくさんあることを知らずに、
その影響がどんなものであるかを知らずに、
盲目的に子どもの心を育んでしまうのです。

 

育児の本を読んで、頭で理解したとしても、

「やろうと思ってもうまくできない」という状況が発生します。

 

これはしつけの場面だけでなく、
ただ日常生活を送る中で無意識に注いでいる、という部分があります。

ちょっとしたものの考え方や、人に対しての接し方、
言葉にはあえて出さないモノの考え方などが深い影響を与えていくのです。

 

だから何か問題が発生した時に、「そこが原因」だとはわからない、

そこに視点が行かない、ということになってしまうのです。


その影響は様々な形で現れることになります。
現に、何らかの悩み(体でも心でも)を抱えて相談に来るクライアントのほとんどが、
何らかの形で幼少期に刷り込まれた思い癖や行動パターンに起因する問題を抱えています。

それを修正していくことが解決の糸口になるわけですが、
何十年も無意識の中に刷り込まれたパターンを変えていくのは、そんなに簡単なことではありません。

親の方は、
子どもがそんな風になって欲しいなどとは、夢にも思っていなかったはずです。

育児の前に、または育児の最中に、
心の育て方についてあまり学ぶことがないまま、気づかぬうちに自分のパターンを押し付けてしまったのです。

自分がただ「普通に」やっていると思っていた行動や言動が、

どのような影響を与えるものなのかを知らなかったために、結果としてそうなってしまったのです。

 

 

もちろんそれは、
よかれと思ってやっていたことがほとんどであり、
「自分がそうされてきた」ことを
「当たり前」「そういうもの」と思って繰り返していることであったりします。

つまり、

それ(自分が育児の中でやっていること)が本当に健全な心を育てるために良いかどうかについて、
私たちは非常に「無自覚」なのです。



育児の最終目標とは、
成績の良い子になったり、
良い大学に入ったり、
一流企業に就職したり、
何かのエリートになることではないはずです。

それが手にできれば、
鬱気味でも、
人生が楽しくなくても、
自分を押し殺して生きていてもいいのでしょうか?

一番大事なことは、
心が健やかに、
悩みがあっても自分で乗り越えて行けるような力を持ち、
自分らしく生きていけるような健康な心の持ち主に育ってくれることではないでしょうか。


前者のことは、その前提があってのことのはずです。


 
私たちは、自分の心の中にある歪みからくる負の影響を下の世代に受け継がせないために、
心の健康について、
心の育て方について、
そして自分の心の状態について、
学ぶべきではないかと思います。


育児をしていなくとも、それは同じです。
どのようなコミュニケーションであっても、
自分の心の問題は投影されます。

それによって様々な問題や悩みを抱えてしまうのです。

私自身、自分がもっと早くこういうことを知っていればよかったと思うことはたくさんありました。
育児の中でできる限りのことはしてきましたが、
もっと早く知っていれば、色々なことがもう少し違っていただろうと思うのです。

だからこそ、基本的なことだけでも理解する人が増えてほしいと思います。

今からでも遅くはありません。
知ったら気づけること、変われることがたくさんあります。

長年思っていた、「なぜ自分はこうなってしまったのか」ということや、
「なぜ子どもはこういう傾向になってしまったのか」
ということについて腑に落ちることで、
今後の解決の糸口を見つけることもできます。

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