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親から子どもに受け継がれていくもの

(2019年6月18日 ブログ掲載)




私たちはたくさんの「思い込み」を持っています。

でもその大半は無意識下にあるため、
どのような思い込みをベースにして物事を考えているのかについては、
なかなかわからないものです。

それは自分の心の中を紐解いて行った時にようやく理解できるものでもあるため、

『まさか、(心の奥では)こんな考え方をしていたなんて💦』

と驚いてしまうこともよくあります。



自分の中に住みついているその思い込みの中には、

母親の無意識からもらった(受け継いだ)ものもあることをご存知でしょうか。


今日はそんな事例についてのお話です。



うまくいかなくなるとすぐに自分が嫌になり、
「死にたい」
と口ぐせのように言う、

というお子さんがいました。

本当に死のうとしているわけではないので、

自殺願望があるということとは違うのですが、


だからといってこの口癖がでまかせなわけでもないのです。

心の奥に厭世感があることと、
自分が困難を乗り越えられる自信がない状態があることは否めません。


嫌なことがあったり、
自分が嫌になるようなことがあったとして、

「死にたい」

とつい言ってしまうような意識は、
いつから、どこから出てきたのか?


本人にもわかりません。


かつて本当に「死にたい」と思うような体験があり、

その後からこういう状態になった、
というならまだつじつまは合いますが、

そうではなく、
なんとなく、

いつからなのかもわからないけど、

ついそんな風に考えてしまう、


となると、

別の視点から見ていく必要が出てきます。


ケースバイケースではありますが、
母親から受け継がれた無意識下の感情や思考パターンが影響しているケースがあるのです。



◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   




私たちは皆、

最初はお母さんのお腹の中に住んでいました。


お母さんと文字通り、一心同体だったのです。

肉体だけではなく、
エネルギーも何もかも共有していたので、
母親が持つ感情や考え方、感じ方をも、

一度は共有しています。

ということは、

お母さんが潜在的に持つ不安や思考パターンをも共有するのです。


そしてそれは意識の奥深くに根付いてしまうのです。

お母さんが自信がないならばその自信のなさを、
この世界に対して「生きにくい場所だ」と思っているならその想いを、
何かに対しての恐怖や思い込みがあればそれを、


子どもにそのまま刷り込ませてしまうのです。


これはお母さんの意図に関係になく行われます。

 エネルギーを共有してしまうからです。



「死にたい」が口ぐせのお子さんのお母さんは、


『自分自身も20歳頃までは、
なにかあるとつい「死にたい」と思っていた』


と言われました。



つまり、お子さんが口ぐせになってしまったその想いのベースは、

お母さんからもらった可能性があるわけです。

そうであれば、

子ども自身がいつからこんなことになっているかわからないのも仕方がないですし、

納得もいきます。


もちろん、お母さんは子どもにそんなことを話したことはありませんし、

そんなことを考えるように仕向けたわけでもなく、

そんな風になって欲しかったわけでもありません。


でも、無意識下で共有してしまうと、

いつの間にか子どももそんな風に思うようになってしまうのです。


これは、

いつから持っているのかわからない不安や厭世感があったり、

何故なのかわからない恐怖心があったり、

という場合にも当てはまる可能性があります。


私たちが考えている以上に、

無意識のうちに与えているものは大きいのです。



子どもを心身ともに健康に育てたいと思うならば、
そういう影響もあるのだということを知ることが大事です。



親が意識しなければならないことは、


親の中にあるネガティブな要素を、
子どもにできるだけ引き継がせないようにすること。



これができれば、

子どもに余計な重荷を背負わせずに済み、

自己肯定感や自尊心を育みやすくなり、


育児の結果はかなり違ったものになります。


本当は、

私たちが育児で一番気をつけなければならないことなのかもしれません。


そのためには、

お母さんがまず、自分自身の中にある思いグセに気づかなければなりません。


お母さんを題材に話していますが、

お父さんからももちろん影響はあります。


どんな想いをベースに日々子どもに接しているか、

ということなのです。


子どもはそれを言葉ではなくエネルギーで、

文字通り「受け取る」からです。


◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   



ひと昔前の育児では、

そんなものは必要なく、
しつけと称して厳しくしたり、我慢を覚えさせれば良かったかもしれません。

でも、その結果、
自己肯定感や自尊心が低いままの大人になった人が増えてしまったのです。

そしてそれを自覚なく、

今度は自分の子どもに引き継がせてしまう、


というサイクルが繰り返されてきました。



でも、

時代は変わりました。
そのような連鎖は終わりにしていく時代なのです。



親であるあなたが自由になれば、

子どもは自由に羽ばたきます。

それは、今からでも遅くはありません。


今からではもう取り返せない、と思うのは幻想です。

子どもが大きくなってしまっていても、

今からでもやれることはあります。

何歳になっても、親子や家族のエネルギーは繋がっているからです。



あなたは、

自分の中にある思い込みに、

どのように気づき、

どのように自由になりますか?



子どもたちの心をより健全に育むために、


私たちの中にある、

ポジティブな側面を子どもたちに引き継いでもらえるようにしていきましょう。



より良い未来のために。






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