責任と罪悪感を分けて考えよう
私たちが病気になる時や、
どこかに不調が現れる時、
そこには必ず自分の中に何かしらの原因がある、
自分にとって何らかの「メリット」がある、
という話をすると、
「じゃあ病気になったのは自分が悪いということなんですか?」
「こんなことになったのは私のせいなんですか?」
と憤慨してしまったり、受け入れられない方がいます。
でも私は
「だからあなたが悪いのだ」 とは一言も言っていません。
そもそも「病気=悪いこと」だとは言っていないのです。
でも、私たちは、
幼い頃からの長年に渡る刷り込みで、
まず「病気は良くないもの、悪いもの」と思い込んでいます。
更には
責任と罪悪感が混同されてしまっていることが多く、
この2つを分けて考えることが非常に難しくなっています。
そのため、
「原因があなたの中にありますよ」
と言われると、
「あなたが悪い(あなたに罪がある)」
と言われている、
ということにすり替えてしまうのです。
これは
「自己責任の法則」を正しく理解していない、といえます。
しかし、その2つは別物である、
ということを学ばねばなりません。
(そこは本の寝床なの!あなたのベッドじゃないのよ!)
(にゃ、にゃんと・・・)
罪悪感は便利なツールです。
自分を責めて反省している、
という態度によって、
エネルギーを内側へと向かわせ、
外側(行動)へは出さないようにすることができます。
つまり、
問題解決への行動を取ることから逃れることができるのです。
本当は外に出したい(もっと言えば本当は誰かにぶつけたい)感情も、
内側に押し込めることによって、
他人とはトラブルにならないで済みます。
(と多くの人は思っています)
でも、「私が悪いのだ」といくら罪悪感を持って自分を責め続けても、
事態は何も好転しません。
解決もしません。
好転しないどころか、
自分の状態をどんどん悪化させていきます。
結果として、更に病気になることができてしまいます。
(変な言い方ですよね、でもそうなんです)
すると今度は病気を理由に更に行動しないで済むようになる。
解決はしないで自分を責め続ける、
セルフDVのような虐待サイクルを回り続けることになります。
そんなことは望んでない、と言ったところで、
事実がそうなっているのですから、
そう思っているのは表層意識だけ、です。
注意しなければならないのは、
これは原因と結果の法則である、
というだけであり、
責めているわけでもそれが悪いと言っているわけでもないのです。
事実がそうだというだけ。
そこにジャッジを混ぜてはいけません。
例えば、
ズボンの裾を折り曲げていたら、すっかり折り目がついてしまった、
というようなことであり、
ホラー映画のチャンネルに合わせていたら
ついついホラーな展開を想像するようになってしまった、
怖くて夜眠れなくなってしまった、
というようなことと同じです。
そこに良いも悪いもありません。
原因があって、それに伴う結果が出てきただけ。
病気の原因となるストレスやエネルギーを抱えていたら(原因)、
病気になった(結果)だけ、です。
ただそれだけです。
良いと思うか悪いと思うかは主観でしかありませんし、
それを重要視するのは別の問題なのです。
もし、
その結果を自分が本当に望んでいないなら、
なんとかしたいと思うなら、
修正点を見極めなければなりません。
原因を見ずに解決はできないのです。
汚れた空気の中にいたら(原因)、
咳が止まらなくなったり具合が悪くなったりします(結果)よね。
当然です。
この原因と結果を見て、
解決するにはどうれば良いのか?と考えたら、
その部屋から出て、
きれいな空気の場所に行けばよいだけですよね。
ただ部屋から出ればいいのに、
「私がこの部屋に入ったのが悪いっていうんですか?」
「この部屋の空気が悪いのは私のせいだというのですか?」
などとごねごね言う人がいたら、
苦笑するしかありません。
「つべこべ言わずにさっさと出ようよ、
本当に嫌なら、ね」
ただそれだけなのです。
(イヤじゃないからここから出ないニャ)
ストレスや病気のエネルギーの波動はもちろん低いです。
それはお分かりいただけると思います。
その中でもヒエラルキーはあるのです。
たとえば、
怒りよりも罪悪感の方が波動が粗い、低いことをご存知でしょうか?
私たちは怒りを出すのは良くないことだと教えられて育ちますが、
その教育により、
私たちは自分自身に病気を抱え込むようにしつけられてしまっています。
でもそれはより自分の波動を下げる行為なのです。
つまり罪悪感を抱えると、
怒りを持つよりも、
自分自身を病気にする確率が上がります。
もちろん怒りを抱え続けていても病気になります。
でも怒りなら、外に出すことができます。
罪悪感は、自分を傷つけるだけなのです。
特にこれを読んでくださっている方で、
子どもがいたり、
子どもと接する仕事をされている方は
くれぐれも注意してください。
私たちは、
子どもに罪悪感を植え付けないように気をつけなければなりません。
刷り込まれてしまったその想いが、
この先の彼らの人生に影響を与え続けてしまいかねないからです。
(罪悪感?なにそれ、おいしいの?)
私たちが理解しなければならないのは、
行動=あなたの本質、ではない
ということです。
行動を間違えた結果起きたことがあったとしても、
本質的にダメな人間なわけではない。
それとこれとは別です。
病気=あなたの本質、ではない。
行動や意識の持ち方を間違えたら、
結果として病気が出てきた。
ただそれだけ。
病気=だめなこと、ではなく
ただ「結果である」というだけ。
良い悪いの判断を含めずに、
ただその事実を見て、
修正ポイントを探し、修正しましょう。
私たちは、
「自分がいたい場所、欲しい波動、欲しい結果」
にフォーカスすることができます。
健康になりたいなら、
幸せになりたいなら、
あるいは自分らしく自由に人生を歩きたいなら、
そこにフォーカスを合わせるべきであり、
フォーカスが合っていなかったのなら、
(結果が欲しいものと違うなら)
原因を取り除き、
変化(修正)させれば良いだけなのです。
良い悪いの判断を上乗せして、
責任を罪悪感にすり替えるのをやめるようにしましょう。
意識するようにすれば、
段々と分けて考えられるようになりますよ。